戦力というものは、ただ艦船兵器等有形のものや数だけで定まるものではなく、これを活用する能力すなわち無形の実力にも左右される。百発百中の砲一門は百発一中、いうなれば百発打っても一発しか当たらないような砲の百門と対抗することができるのであって、この理に気づくなら、われわれ軍人は無形の実力の充実すなわち訓練に主点を置かなければならない。この度、我が海軍が勝利を得たのは、もちろん天皇陛下の霊徳によるとはいえ、一面また将兵の平素の練磨によるものであって、それがあのような戦果をもたらしたのである。もし過去の事例をもって、将来を推測するならば、たとえ戦いは終わったとはいえ、安閑としてはおれないような気がする。 |
陵本 国寛
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21/06/12 |
二十ヶ月にわたった戦いも、すでに過去のこととなり、我が連合艦隊は今その任務を果たしてここに解散することになった。しかし艦隊は解散しても、そのために我が海軍軍人の務めや責任が軽減するということは決してない。この戦争で収めた成果を永遠に生かし、さらに一層国運をさかんにするには平時戦時の別なく、まずもって、外の守りに対し重要な役目を持つ海軍が、常に万全の海上戦力を保持し、ひとたび事あるときは、ただちに、その危急に対応できる構えが必要である。 |
陵本 国寛
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21/06/12 |
皆さんこんばんは。夜分遅くに失礼いたします。私はここ最近、某ネット動画アプリにて【坂の上の雲】を視聴いたしました。本日ようやく最終回を迎え、その回で胸を打たれたシーンがありました。連合艦隊司令長官、東郷平八郎閣下による有名な訓示【聯合艦隊解散之辞】です。私たちは今も、新型コロナウイルス感染症が蔓延化している中を過ごしております。が、昨年と比べると、本年よりコロナワクチンの接種推進が行われ、徐々に感染者も減ってきていると新聞で知り得ております。ですが同時に、ワクチン接種が原因かどうかは未だ解明できてはおりませんが、摂取し数時間後に亡くなられている方々が多数おられるという事も、新聞やニュースで知り得ております。この状況を踏まえ、今も奇跡的に生きている私たちは、それこそ【聯合艦隊解散之辞】の内容を胸に刻む必要があると考えます。ではどのような内容なのかを、現代語訳にて記載いたします。 |
陵本 国寛
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21/06/12 |