一瞬の花
作詞 モグキオコヒ
巡る季節の中 淡い一瞬の花は
柔らかな春の日差しに そっと芽吹くのだろう
桜吹雪に 虚ろな私を描く
青空を彩るように 咲く一瞬の花が
いつでも見られる花ならば 誰も目を向けないだろう
散り行く花びらは 悲しみだけを数えているのではない
ほんの一瞬を力強く生き抜いた その証が舞い上がる
桜吹雪に 虚ろな私を描く
燃える夏を渡り 深い秋に潜り
凍える冬を越え 春にだけ命は宿る
一瞬の花
その美しさに 儚い「時間」をまぶして
この一瞬に咲き この一瞬に散る
一瞬の花
私はもう迷わない この一瞬を生きていたい
二度と戻らぬ「時間」の上を 精一杯に駆け抜けて
桜吹雪は 満ちた私を描く
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