カナリアが死んだ日
作詞 雨宮雫
いつも遠くを見て
哀しそうに唄っていた
ある日カナリアはこう唄った
「楽しい歌が唄えない。ならばこのまま眠りたい」
か細い声は雑音に消え入って
僕は気付いてあげれなかった
籠の外 まだ見ぬ世界
見据えていた カナリアはそう
この世の途絶えぬ輪廻を
この世の隠せぬ哀しみを
空高くを夢見て
憧れを抱き唄った
「嘘をつかねばいけませんか?優しさだけでは生きれませんか?」
生まれる言葉が痛くて
逃げる事を選んだ
籠の外 嘘で固めた世界
見つめていた カナリアはそう
綺麗な嘘と 汚い真実
「もう一度唄えるなら、理想でなく現実を唄いましょう」
最後に一言 ポツリと唄い
カナリアは太陽になった
この世の嘘も誠も
すべてを照らしましょうと
カナリアは言った
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