砂時計
作詞 氷菓
零れ落ちる色彩に君を閉じ込めて
息もできない今を彷徨ったまま
笑顔と不安を同時に失う術はひとつ
君を砂時計の様に流し終える事
ただこの愛を葬る事ができるのならば
この永い月日が空しく嘲笑うだろう
戻せない音は心に強く響き打ち付ける
秒針の一秒間が迫る悲しみを連れて来て
穏やかな日々に入り込んだ君への思いは止まる術を知らず
こんなに喉をからした僕の声はもう君へ叫ぶ事もない
不協和音の調べに跨る不安は
どうしようもない程、無情で
ふと瞳を寄せる足元に見えた砂時計
待っていた、それはそっと静かに・・・
手に取るその時には記憶が逆流する
「終わりを作らないといけない」
流れ終わるその時、君は思い出の欠片にしてしまおう
流れ始める、音もなく短い時
焼きついた色彩は優しく溶け出して
瞳を閉じれば、果てしない空虚
君の存在の重さ、今一度知るけれど
僕の背中は誰も押せはしない
零れ始める悲しみは何時まで続くだろう
例えばこの魔法が僕を止める事ができて
穏やかな日々へ帰れるとしても
逢いたい・・・逢いたい・・・
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