白い鳩が飛んでいく　青い空に白く輝き
平和を運んで飛んでいく
どこまで飛んでいくのかと　聞いても答えてくれはしない
行き先はあの鳩だけが知っている

黒い雨が降ってきた　真っ白な鳩を黒く染め
僕等に危険を知らせている
どこまでも飛んでいくのさ　鳩は必死で雨を耐えている
世界に平和を運んで行くんだよ

限界だ　白い鳩は　飛ぶのをやめて地に落ちた
濡れた身体　寒さに震えるその羽は
諦めず飛んだ　勇者の証明(しるし)

僕は勇者をそっと抱いた　その時だった
嘘のように　黒い雨はさっとやんだんだ
雲の隙間に顔を出した太陽は
いつもよりずっと綺麗に見えた

どこまでも飛んでいくのさ　鳩は再び飛び出したんだ
海の向こうにも平和を運ぶのさ

どこまでも飛んでおくれよ　腐りかけているこの地球に
愛と平和と優しさを運んで