朝凪
作詞 ろいろい
風が少し止んだら 僕は涙を流したい
砂の上走って 転んで無様になりたい
始発の電車を見て 息ができなくなりたい
朝焼けに油垂らして 焦がして夜にしたい
髪を海に流して 海月に食べさせてあげたい
肌に水を浴びせて 世界と一体化したい
手と足を沈めて 僕の存在をなくしたい
制服を底に落として 人魚に着せてあげたい
100年前の沈没船に眠って
乾涸びることなく夢を見ていたい
海星にその先端で腹を突かれて
静かな後悔を排泄したい
お母さんの腕の中で命を見つけたい
風はまた鳴り出す 青を失った朝が来る
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