背中合わせに感じていたのは
同じ星を見続ける奇跡を
この手に出来なかった痛み

君が”居場所だよ”と微笑んでくれた僕の腕の中から去って
この世界はどうしようもなく
悲しく映りだした

何故

繋がらないのは電話でも目線でもないことくらい
分かっていたのに
動き出せなかったあの日

太陽の下でも
夢の中でも
何度も君を愛した
美しい愛し方ではなかった
神様が創った温かな愛は決してこんなものじゃなくて

絡まった糸を解いて
君を解放して　君が笑っていられるなら
”それでいい”なんて
今も　この先も
素直に言えるような人間にはなれずに

僕の全てを構成していたものが
確実に欠けたんだ

モノクロの孤独から手を引いて
生きる意味を教えてくれた君に
僕は何も出来ないまま
溝を隠すように
苦しみを騙すように
抱きしめては突き放されて

初めて見つけた本物と呼べる愛は　最初から誤魔化し切れなかった
信じられないほど
眩しい時間は
砂のようにこの手をすり抜けていった

どこにいるのかも分からない
君はまだ知らなくていい
どうかこんな僕を見つけないで

僕が今もどれだけ君を愛し続けているか　気付かないで

いつ届けられるのかも分からない想い　
握って
蕾は今日も芽吹いてはひとりでに咲き
季節という針は
緩やかに　緩やかに
一周しない円を描き続ける