明かりを少し弱くすると 夜の切れ端が薄っすら見える 星の瞬きはくっきりと揺れ ビルの影も夜を盛り上げている 新しく発見するかも知れない 新しく楽しめるかも知れない 明かりを元に戻してみると 夜の切れ端も闇夜に混ざる 星は瞬きをあっさりと止め 道路には赤い尾灯が続く 今日をも終えるのかも知れない 健やかに眠るのかも知れない 明かりをすべて消してみると 人も暗幕に同化してしまう