嘘でも本当でもない
僕の問いもあなたの解も
全ては予定が調和して
思った以上に上辺を撫でる

砂を固めて足場をつくった
高く高くあなたへ届けと
薄い理由を厚く重ねた
高く高くあなたへ届けと
よそ見しながら それでも確かに

持たざるは理由か それとも道理か
つまりは自分の中か外なのか
冷たく綺麗なその目の奥に
永遠(とわ)の記憶を痛みで残せ

世間話の向こう側
聖夜の鐘は聞こえやしない
気まぐれに灯る街明かりじゃ
あなたの心は 緩まないのね

終幕までを数えてみては
足らず届かず 頭(こうべ)を垂れて
最後の言葉を繰り返しては
かくも響かず 空に還って
後ろ姿が 嫌いな色でも

嗚呼 消えた街明かり
空のポケット確かめなおして
そりゃそうだ こんなんじゃ
いつまで経っても箸にも棒にも

持たざるは理由か それとも道理か
つまりは自分の中か外なのか
冷たく綺麗なその目の奥に
永遠(とわ)の記憶を痛みで残せ

足らざるは余裕か それとも魅力か
浅く儚く 嗚呼 自己陶酔
優しく澄んだ笑顔の隅に
永遠(とわ)の記憶を痛みで残せ

今宵の本当を確かに刻めよ