寂香
作詞 しろかね
僕は君なしで 生きて逝けない
君は独りで 生きたいと云うよ
嗚呼何て すれ違いなのだろう
神様に 嫌われてしまったね
いつも君の翳を 追い求めてる
まるで夢遊病の 僕は眠れない
幼い子供のように 縋る僕を
厭きれながらあやす 君母のように
優しく包み込む 彩を与える香り
君の持つ温もり 僕にワカラナイ
一葉の蝶が 舞い堕りたのは
血液よりも 誅い薔薇の華
此華が 君の心の容
貌どって いないことを願うよ
ねぇ優しい君が 僕に疲れて
壊れないように 放れられたなら
君の代わりだと 縫い包み抱く夜
何故か温もりを 感じた奇しいね
そっと離れてく 薫りに気付いたよ
君が逝ってしまう 僕は眠るフリを
何も訊かない故 何も謂わない故
どうか僕の傍に 要てくれないだろうか
嫌われないように 恋わしてしまわぬよう
気を附けるから嗚呼 僕を措いて逝かないで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翳(かげ) 厭きれ(あきれ) 彩(いろ)
血液(ち) 誅(あか) 此華(このはな)
容(かたち) 貌(かた) 奇しい(おかしい)
故(から) 措いて(おいて)
※常用の読み方と異なるので補足します。
|