風葬
作詞 中島
桜並木に春が来たと
風の便りで聞きました
久しぶりに帽子を被り
もしかしたら なんて
あれから長い時間が経って
私は変わってしまったけれど
今もときどき思い出します
髪をすくって 優しく笑って
どういう風の吹きまわし と
笑ったあの日に気付けたら
何かが変わっていたのでしょうか
寂しげに揺れるブランコで
踊る桜を見てました
白い帽子はさらわれて
目を閉じたら あなた
触れた右手の後ろにあった
景色がやけに綺麗で綺麗で
忘れることも出来ずにいます
光が差して 温度を感じて
愛しいなんて言わないで と
泣いたあの日が私への
さよならの言葉だったのでしょう
綴ったのは涙
届けてください これ以上
返事を待たずに済むように
髪をすくって 優しく笑った
あなたが帰って来ないのも
風の便りで知りました
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