幻想蝶歌
作詞 †暁月
ある綺麗な月の夜
蝶が一人 泣いていました
煌々と輝く夜の虹
貴方も見ているでしょうか
ふわふわと浮かぶ約束
湖の上に模様を創りました
私はたくさんの扉をくぐって
ここにいるの
いくつもの永い夜を渡り
貴方に逢うために
でも 貴方は私に気付かない
蝶の姿になった私には
言ノ葉を伝える術もない
だから 願うの
「私に気付いて」と
さらさらと奏でる夜の河
貴方も聴いているでしょうか
くらくらと揺れる景色
夢幻の狭間に誰かを誘いました
羽が疲れたら花のベッドで休み
また舞うの
いくつもの永い朝を渡り
生まれ変わるために
でも 貴方は私を知らない
蝶の姿になった私には
貴方と瞳を合わせられない
だから 祈るの
「こっちを向いて」と
愛らしい蝶になれば
「きっと可愛がってくれる」
そう思ってた
だけどそれは
一番辛く 哀しいことだと
初めて知った
貴方は私に気付かない
蝶の姿になった私には
言ノ葉を伝える術もない
だから 願うの
「私に気付いて」と
ある綺麗な月の夜
蝶が一人 泣いていました
「愛しい人に、気付いて欲しい」と…
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