その存在はないのに、足元からぴったりくっついて決してボクから離れないもの。 その存在はないのに、時間ごとに大きくなり小さくなりしてはボクを脅かすもの。 その存在を求めては、追いかけても追いつことはなく、重なることさえもできず。 それなのに。 一筋の光を目の前にしても、何故かこの背にある影を探してしまうのです。 今は遠いあなたの影を。