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酸性飴玉
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久々に書きました。適当です。いずれ酸性飴玉というタイトルの詩を書きたいです。小さい物語とともに…

最終投稿日  2008.10.02
自信作/最新作
自己内終了
作詞  酸性飴玉

寂しさに溢れて、言葉を探した
見えない霧の中をあせりながら歩く
途中で、あせらなくてもいいんだと思うけれど、あせるのは
「このさきにいきたくない」悪あがきなんだ

壊れないものをうちから壊そう
心を壊せば、孤独になれる
耳をふさいでも、誰も近づかないだろうね

心を縛るために用意したのは、わっかのついた紐
壊しかけた時に目の前をよぎる 影

真実が笑って、手を振っている
こっちにおいでよ
茶化して、まるで馬鹿にして
一発殴ってやろうかと手に持っていた紐を投げた

影がわっかにひっかかり、捕らえたものを手にした
それは私の影だった 笑いながら泣いていた

もう心は壊れていた 縛る必要がないんだ
気づけば足を前に出し、歩いていた
進むしかないことを知っていた

戻れない
帰れない

手にあるのはずっと泣いてる影と紐
影を逃して、終わりにしよう
言葉なんか探すのやめよう
もともと 寂しさをなくす言葉なんて存在しないんだろう

もうこれ以上のシナリオは要らないんだ
無理して続きを書く必要ないさ

影の背を押し、霧の中に突きつけた
影は泣くのをやめ、今度はこちらに飛び掛ってきた

影の手が私の首を締めていく
苦しい中で影の表情は殺意に満ちていることを知る
影の涙がまぶたに落ちた
そのまま、しずくは目に入った

脳がしびれていく中で私の目には真実が見えた
まだ続きを書きたがっている小説家が机に前で考えている
まだましなエンディングを

私は単なる登場人物
ここで死ぬのか生きるのか
わからない

主人公ではないだろう
こんな霧の中で踊るヒーローはいないだろう

このまま死んでもいいだろう
手の中の紐を離した だんだん目の前が霧よりも濃い白になる

一瞬、奇妙なおとがして
一瞬で影が私を食べた

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