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　カチリと長針が12を指し、文字盤状の短針が姿を消した。
　

　pipipipi pipipipi

　急に仕事を思い出したかのように枕元においてあった携帯が鳴り出す

　もそもそと起き出して携帯に手を伸ばし、開いた。

　液晶画面の眩しさに2,3秒目を瞑る

　そしてゆっくりと片目ずつ開けてみる

　暗闇のなか長方形の光の中から浮かび上がった文字達は
　
　行儀良く愛しい人の言葉を紡いでいた















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　　　　　　　　　　　　　　DEAR:俺の大好きな奴 　　　
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　　　　　　　　　　　　　誕生日おめでとう
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　それから、
　　　　　　　　　　　　　生まれてきてくれて
　　　　　　　　　　　　　ありがとう
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 　　　　―END―
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