こんな夜はもう来ない
作詞 hydrangea
高い高い
あの坂道に
ボクは君と待ち合わせ
上ってくるボクを見下ろしながら
朝日を背に抱えながら
微笑んでるやさしい笑顔
君に伝えなきゃいけないことがあるんだ
ボクは言わなきゃいけないんだ
だけどその笑顔が眩しくて
思いを音にすることができなくて
届かない手 つかむ空
夢見る坂に 走り出す
流れる汗 こぼれる涙
君に会うには 少し邪魔で
ぬぐった裾の水の跡
暗い暗い
暮れの闇で
ボクと君はさようなら
下っていく僕ボクを見つめながら
電灯に影を照らされながら
ガマンしている悲しい笑顔
君を支え続けなきゃいけないんだ
ボクは見守ってないといけないんだ
だからその笑顔が切なくて
心を行動に出せなくて
見上げる夜空 見えない星
孤独の家へと 歩き出す
凍える風 震える右手
君に知られたくないけど
どうしても隠せられなくて
一人部屋に響く音
届いた一通のEメール
「また会おうよ、いつかまた」
君が望むならボクはいつだって
狭い四角 閉まる牢屋
君を求める 憂鬱な夜
手しかでない柵 見つめる瞳
君といますぐ会いたいけど
流れる時間の失望感
明日また会えるから
未来はずっと一緒だから
「こんな夜はもう来ない」
最後のメールを送り出す
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