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絶対零度
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作詞 サブマリン |
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どれほどの哀しみを越えれば 辿り着けるのだろう
夢を見るよりも確かで 愛するよりも美しいものに
どれほどの愛おしみを守れば 届いてくれるのだろう
手にすれば擦り抜けて 無くしたらまた求めていて
繋ぎ留めた心と心がはぐれるたび
孤独と悲哀の心理で 上手く言葉にすら出来なくて
絶対零度 凍える厳冬の季節を耐え忍ぶように
また 色のない世界で生きる為の証を探している
素通りしてゆく雑踏で立ち止まり 胸に手を当てる
この鼓動 その呼吸が 僕が僕で存在している証
震えているその手を 僕は離さずに俯いて
これほどの苦しみに打たれても 見たい景色があるんだ
夢見てた場所より尊く 描いた未来より鮮やかで
どれほどの道のりを歩めば 辿り着けるのだろう
手にしたものを慈しみ 去り行くものにこだわらず
待ち続けた想いが報われずに散ってゆく時も
真っ直ぐに向き合い受け止める 強さを滾らせて
絶対零度 彷徨う暗闇に潜む悪魔であっても
その 正体は自らが作り出した無意識の虚像
有り触れた繰り返しにまた飽き飽き 逃げ口上だらけ
今振り払え いや宥めて 暗い影の部分を捉えよう
その逆方向に差し込む光を 振り返り見つめながら
四季も情緒も風情も 希薄化されてゆくこの時代に
不況に煽られ 合理的に片付けられてしまう 心さえも
その冷え切った時代に 凍えた心が今 動き出す
不安や葛藤を越えて いつか来るはずの春を探して
絶対零度 凍える厳冬の季節を耐え忍ぶように
また 愛が霞む世界で生きる為の証を探している
素通りしてゆく雑踏で立ち止まり 空に手を突き出して
この祈り その願いが 僕が今を生き抜いている強さ
震えているその手で 何かを掴むはず
何も掴めなくてもいいや
もうぬくもりを感じているから
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