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逆上がり
作詞 サブマリン
夕空仰ぎ 凪がれてゆく雲を結んでは 解いて
手にしたものを 手放す事も致し方ないと
最後に少しだけ 笑顔を作って見せた

マメだらけの両手で 受け止めたのは
いつの間にか 止めどなく流れ出ていた涙

“最後の一回”って言ってから もう何回目だろう
背丈より少し高い 赤茶色に錆びた鉄棒で
食らい付きながら 鼻をすすっている
心に手をあてて 僕にだけは見えるよ
黄昏れを背に 目を閉じて翼を広げて やがて飛び立ってゆく
深呼吸して僕は挑む 出来損ないの逆上がりを

幼き頃 意志を持たず背中を押され 上がれてきた
反発する磁石のよう 離れた心と身体
自らも解らぬ 揺れ動く『私』それに嘆いてきた

壊れそうな大きめのプライドを壊し切れず
思い通りに動かぬ自分を傷付けて また涙

口から零れそうな弱音や泣き言を 胸を張って
誰かに差し出せる そんな日が来るだろうか
俯きながら 今よりもずっと低い鉄棒で
静かに始まりの時を待っている
心に手をあてて もう心の声しか聴こえない
雑言を背に 目を閉じて翼を広げて やがて飛び立ってゆく
深呼吸して僕は誓う
哀しみを背負って 一歩ずつ坂上がり

目に見えない 数字にも表れない
誰かが評価する事もなく 手を叩くでもない
ただ僕は どんな瞬間もどうしようもない
塵にすらならない自分と向き合ってきた
それを誇りに思う

口から零れそうな弱音や泣き言を 胸を張って
誰かに差し出せる そんな日がきっと来るでしょう
自分が選んだ決断が 「よかった」と言える
そんな日が きっと来る
心に手をあてて 僕にだけは見えるよ
黄昏れを背に 目を閉じて翼を広げて やがて飛び立ってゆく

哀しみを巻き付けるよう 地面を蹴り付けた
誰も見てないけど 心の中にいつも逆上がり

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 逆上がり
公開日 2007/07/23
ジャンル ポップス
カテゴリ 応援歌
コメント 今までの自分を振り返ったら、まるで幼い頃『逆上がり』に挑戦してるみたいだなぁと思って書きました。『坂上がり』という言葉とも掛けて、「誰も見てないけど、一歩ずつ少しずつ、心の中で“さかあがり”をして生きたい」そんな決意を込めました。
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