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レトロモダン
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作詞 サブマリン |
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タッチパネルに触れた指先で 年季の入った愛情を探している
古めかしさは時に 羨望と軽蔑の対象になりながら
新しさへの憧憬と嘲笑を 引き連れて時代は流れてゆく
さて 僕らは何に囲まれて生きる?
触れたいものに触れられず
探したいものを見つけられず
間のない街から見た 空に何を映す?
旧き物と新しき物とに 惑わされている心に
突き刺さって離れないのは 時を越えたあなたの声
さよならを重ね 言えなかった言葉を携え
いつも 何かを求め 彷徨い続けている
ねぇ 聞かせてよ あなたの言葉を
言葉にならない そんな想いを
ビル群の隙間の川縁に 整備された遊歩道に咲く花がある
芽吹く時を待つ 大衆と世論に構わず強く根を張る
散りゆく時を惜しむ 無常と刹那を飲み込んで時代は流れてゆく
さて あなたは今 何を感じ思う?
留まる事を許されず
縋る心を止められず
春を待つ夜に立ち尽くす あの日は消えない
旧き物と新しき物とに 囲まれている世界で
生まれては土へと還ってゆく その繰り返しを生きている
さよならを遠ざけ 言いたくもない言葉ばかり発して
いつも 終わりを避けて 彷徨い続けている
ねぇ 教えてよ 強く生きる術を
優しく生きる術を
旧き者と新しき者とに 埋められている心に
突き刺さって離れないのは 時を越えたあなたの声
さよならを重ね 言えなかった言葉を携え
いつも 何かを求め 彷徨い続けている
ねぇ 聞かせてよ あなたの言葉を
言葉にならない そんな想いを
散りゆく花びらに乗せて ビルが遮る空の向こうへ
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