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投射機
作詞 サブマリン
宙吊りになった 言葉の束を掴んでは飲み込んで
放り込まれた誰かの自分勝手さを 再び自分勝手に消化して
拠り所も 終着点もないまま
僕らは鏡の中で 浮かんで漂う

自分の身を削いで 一つの生きがいに火を灯して
その亡骸を また弔う事さえもせず行き急いで

時を隔てても 触れるのに怖れを抱いていても
記憶の中で首をもたげて 痛みを探して呼んでいる
みんな決着をつけないまま 大人を演じているのだろう
夢が終わり 目の前の現実を愛しく思っても
まだ あの頃の世界を引き摺って歩いている

吊り革を握った 左右に揺れては揺らいでは踏ん張って
放り捨てたはず いつかの自分勝手さが 再び自分勝手に首を絞めてくる
退避線も 始発駅もないまま
僕らは旅路の果てに 忘れ物に気付く

命の実をつぐんで 幾千の言の葉を今 風に散らせて
それを拾い集めて また振り返り 消えた人影に見せたくて

夢から醒めてても 触れるほど近くに感じている
記憶の中で美化されてゆく 痛みの中で生きたあの日に
みんな決着をつけないまま 大人を気取っているのだろう
現在が終わり 目の前の未来を遠ざけたくても
まだ あの頃の世界に浸りながら歩いている


拾い集めてきたはずの 散っていった言の葉も
雲の行方を問う風に吹かれて
誰にも分からない場所で 土に還ってゆく
真実を写し出す それとの対峙を避けては思い知り
移ろいに戸惑い それを受け入れながら


時を隔てても 触れるのに怖れを抱いていても
記憶の中で首をもたげて 痛みを探して呼んでいる
みんな決着をつけないまま 大人を演じているのだろう
夢が終わり 目の前の現実を愛しく思っても
まだ あの頃の世界を引き摺って歩いている

変えられぬ時の中で
あの頃の世界を写しながら 生きている

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 投射機
公開日 2013/03/12
ジャンル ポップス
カテゴリ その他
コメント 割り切ったはずの過去、終わったはずの夢。決着をつける事は容易い事ではなく、度々私たちは様々なものにそれを投影している。気付かずに通り過ぎてきたもの、見て見ぬふりをして通り過ぎてきたもの。そんなすべてと向き合う為に書いた詩です。
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