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スペア
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作詞 サブマリン |
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苦し紛れに口走ったフレーズが 呪文になって
僕を浮上させる魔法に変わる
今日もまた 草臥れたこの身は息を吹き返す
そんな 有りもしない術を無意識に探している
兜に身を包んだくせに 戦いを拒んできた
切れ味抜群の矛先に怯え 盾を構える手も震えて
世界で一番とも言うべき 武装をしていたって
それでも 平和を望むだなんてまさしく矛盾したお話で
躓いた時用に スペアを持ち歩いて
立場を守っている大人達と何処か似てはいないか?
信じ込めない 捨てきれない夢と手放せないスペア
いつでもスペアは懐に
途切れ途切れになったパレードが 疑問になって
僕の横に並んでた奴はピエロにされて
今日もまた 飲み込んだ胃薬と夢の欠片
それが 当たり前の日常に寒気がしている
名声に酔わされていたくせに 次は怖がっている
何も見えなくなった後
自分さえも見えなくなってしまうのを
世界で一番になりたくて 比較をしていたって
それでも ベストに拘るだなんて本当に本末転倒なお話で
書けなくなった時用に スペアを持ち歩いて
ボールペンをまた投げ捨てた先にはリサイクル?
使い回して 捨てては替わる夢と手放せないスペア
いつでもスペアに振り回されて
建前上のやり取りと 本音の談合と応酬
“だけど やっぱり譲れないものがある”
…だなんて これでも言えるのかってな具合で
喉元に突き付けられた刃で 苦し紛れのフレーズ
世界で一番とも言うべき 武装を解いたって
それでも 平和を武器にして攻め立てるなんて
ある種矛盾したお話で
その影には スペアを持ち歩いて
立場を守りながらも誰かを蹴落とす事で成り立たせる
“僕だけじゃないぜ、みんなだ”
信じ込めない 捨てきれない夢と手放せないスペア
そしてまた スペアに押し潰されて
スペアに踊らされて
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