|
|
|
夜の朝顔
|
作詞 やすべえ |
|
朝の日差しを失って
萎れた花弁の襞に露が滴り
頭を垂れてただ地面を眺めている
あの時の僕と同じように
黒と白の絵具を水に溶かしたような空には
シロナガスクジラさながらの乱層雲
曇る窓ガラス越しに見える朝顔は
天からの恵みを迷惑がっているね
終わった恋だからと
何度も諦めようとしたよ
だけど楽しかった思い出が
繰り返し再生されてしまう
7回目の夜のドライブ
車に打ち付ける日照雨
ワイパーで踊り狂う光の精達
赤信号、止まった時
君が僕の肩を叩いてみせたのは
曇ったガラスに描いた
「大好き」の文字
嬉しくて恥ずかしい
そんな複雑な感情が混在したけど
街から放たれた光に晒された
彼女の純白の顔があまりにも
綺麗で思わず接吻した
その接吻が短く儚いものだったのが
僕たちの恋路と酷似していたね
【サビ】
当たり前のように過ぎた日々が
愛おしくて恋しくて
僕を苦しめる
朝目覚めたらいつものように
凛と咲いてる朝顔のように
君の笑顔が見られるはずだっただろ?
花壇のレンガは割れていなかったのに
どうして君は僕の元からいなくなったの?
|
|
|