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思い出話
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作詞 サブマリン |
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人で溢れ返った そんな街角に忘れられたような
寂れた喫茶店で 久しぶりに顔を合わせた
お互い歳を重ねた その年月を埋めるかのように
あなたは 思い出話を始めた
この街に出てきて もう何年も経って
もう忘れてしまった そんな出来事を辿りながら
これから先 どれだけ話せるのか分からないけど
あなたも あの日を覚えてくれていて嬉しかった
花を咲かせたのは あの日の夢とは程遠いけど
共に生きた日々を 紡ぎ出す思い出話
顔向け出来ずにいた あなたと語る思い出話
掴もうにも届かない そんな実体もない霧のような
過ぎ行く時を手繰り寄せ 引っ掛かった挿話を辿る
二人天井に映した 名残を振り払い 出た店から
あなたは 雑踏に紛れて手を振った
この街でまた一人で 何年も取り残されて
もう馴染んでしまった そんな切なさを隠しながら
これから先 何処まで歩けるのか分からないけど
あなたと生きた あの時を追いかけ続けていたい
花が散り 土に還って
またその種が芽吹く その時を信じて
これから先 どれだけ話せるのか分からないけど
あなたも あの日を覚えてくれていて嬉しかった
“今”を根付かせたのは あの日の何気ない優しさ
共に生きた日々を 紡ぎ出す思い出話
遠い場所から繋ぐ あなたを語る思い出話
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