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言の葉
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作詞 サブマリン |
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筆を置いて 硯を擦って
今 紅に染まる空に添える
ささやかな言の葉に 古の時を想い
すぐに沈んで仕舞わぬよう
静かにこの詩に乗せるのです
儚き世の常 自然であるが故
ただ在るがまま 人の心さえも
一人で歩けど 水面に落ちるは
ひと時に縋ったまま 人知れず零した雫
今となれば泡沫の夢 許されぬ恋路
あなたの行く末 その身を案じて止まない
そして私は一人 いつも此処に残される
あなたに届かぬまま 消えてしまう
蹴鞠のように 戯れた春の夜
初めて抱かれた 恥じらいを纏いながら
やがて長雨に流された 結わえた契りも
解けては行方知らずのまま
涙も 雨に紛れて匿ったのです
あはれ世のさだめ 季節の移ろいの如く
茜空 流れ紅葉 氷柱屋根 散り桜
一人で歩けど 水面に映るは
ひと時に溺れたまま 別れを知らぬ幼き面影
今となれば泡沫の夢 切々と綴り描く詩
あなたの行く末 その身を案じて止まない
そして私は一人 いつも此処で立ち止まる
あなたに逢う為に 認めた言の葉を散らして
儚き世の常 自然であるが故
ただ在るがまま 人の心さえも
一人で歩けど 水面に落ちるは
ひと時に縋ったまま 人知れず零した雫
今となれば泡沫の夢 許されぬ恋路
あなたの行く末 その身を案じて止まない
そして私は一人 いつも此処に残される
あなたに届かぬまま 消えてしまう
私は一人 消えてしまう
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