青空教室
作詞 ちっちき
くれてやるアリゾナの砂漠に
少ししょっぱいけど
乾ききった闇から
好きなだけ奪い去っていけばいい
太陽の声は届かない
くれてやる宇宙船の砂漠に
ちゃんと耐え抜いて
乾ききった車輪で
何処まで行けるか試してやるよ
風の声は聞こえないふり
アスファルトはまだ泣いている
自分と重ねて踏みつけた
小さく吐いた悪態は
土のにおいに誘われて
心を置いて逃げ出した
逃げきったはずの雨粒は
全て自分でかぶっていた
走らされているこの道は
オアシスほどの価値は無い
ふたりきり遠くに太陽と
芝生に寝転んだ
遠巻きに睨みつける
黒の主の存在に気付く
3人微妙な距離感で
仲良くなろうと近づいた
逆立てた毛は逃げ腰で
砂漠の民と重なった
懐いてくれそうにないから
心を取りに帰ろうか
アスファルトはもう前向きだ
乾いた心も零れだす
小さく吐いた悪態は
二度と戻ってこなかった
心を抱え駆け出した
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