冬の雨
作詞 Wave
ありふれた街で 僕らは出会って
不器用な僕はそっと 君に手を伸ばした
ありふれた唄が 僕らを見つけて
不器用な僕はずっと それを唄っていた
君は 僕の手が届く前に行ってしまうけど
僕にはそれさえ 愛しく思えた
風が君を連れて行く前に その手に触れさせて
その悲しいほどの温度が 消えていくその前に
ある晴れた朝に 僕らは出会って
申し訳なくて 少しの距離を置いた
雨の降る夜と 僕らは出会って
傘なんてなくて 少し距離が近くなった
君は 僕の手が届く前に行っちゃったけど
僕は馬鹿だから 受け入れられなくて
日々がひとつ流れていくたびに 君を探すんだ
この虚しいほどの温もりが 残っているうちに
寂れた駅前 冬の匂い
汚れた水溜り 雨の匂い
まだ覚えている まだ失くしていない
わかっているよ でももう一度だけ
ありふれた街で 僕らは出会った
不器用なあの季節と 消えない温度に
風が君を連れて行く前に その手に触れさせて
ああ 悲しいほどに温度が 消えていく
日々がひとつ流れていくたびに 君をなくしていく
この愛しい愛しい痛みだけが 残っている
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