目が覚める
写るのは親よりも見慣れた
６時の文字とキャスターの顔
かしこまった口調の挨拶に
知るきもない今日の事前情報
曜日を思い出すのはいつだってスマホで
壁にあるのは８年前4月のカレンダー
またいつものように起き上がる
テレビってのはすごいよな
いつもだれかが成し遂げた偉業や
新しい情報で溢れかえってる
誰かの成功や失敗をとりあげてる
大成功や大失敗してみたいよ
でもずっと普通のままなんだよ
人生をかけた大勝負なんて想像だけで気持ちが昂るよ
夢や妄想ではいつだって
何かとんでもないことが起こってる
宇宙人の侵略や大災害
そのなかで俺は常に中心にいんだ
何事にも諦めずに立ち向かう勇姿や
何者にも縛られない自由さ
憧れてんだよそんな理想に
なりたいんだよそんな自分に
でも現実はこのとおり平凡だよ