sea breeze
作詞 ユリア
寄せては返す 波飛沫(なみしぶき)を
温もりのない 潮風が伝う
あなたのいない この砂浜は
とても静かで 嫌に静かで
あの日あなたと重ねた思い
痛みとなって零れ落ちても
ガラスの割れた砂時計の
砂は戻らない、そうでしょう?
消えそうで消えない温もりを
体に刻まれた噛み傷が
痂(かせ)となって落ちるその日まで
憶えていてもいいですか
耳を澄ませば 聞こえてくるの
ひらひらと舞う 鴎(かもめ)の声
熱い砂の海 足を取られた
私だけは あの日のまま
海の底沈む 私の身体
溶けてしまうような あの記憶も
ガラスの割れた砂時計を
抱いて想うだけ、そうでしょう?
消えそうで消えない温もりを
体に刻まれた噛み傷が
痂(かせ)となって落ちるその日まで
憶えていてもいいですか
消えそうで消えない温もりは
いつか癒されて冷め切って
痂(かせ)となって落ちるその日には
忘れていてもいいですか
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