カラカラ回る扇風機 あんたの匂い こもる部屋 蚊やりをたいて 消してゆく 虚しさつのる ひとりきり 脱いでも暑い 熱帯夜 したたる汗と乱れ髪 キラキラしてた四畳半 あんたは捨てて逃げた夜 あたしはひとり ほうけてた 過ぎてく時間 気づかずに 頭をよぎる さよならは 空耳だよと ひとりごと クラクラめまい するけれど 女の意地をつらぬいて 泣いたりせずに立ち上がる よろめき転び 血が出ても 助けてくれる 人もなし ひとりで生きる 愛の辻