Brain

ヴェールを被った僕の

頭の中には

いつの間にか

知らないヤツが同居していて

僕はそいつのために尽くしておりました


全くの無感動で無情で無慈悲な

空っぽの

僕を愛して、愛して

僕が飽きるまで

僕が君にもういいよって言うまで

愛して



君に殺されている僕は

感情なんて

無くしていて

僕はソイツのために笑っておりました

卑怯で薄情で悪い子な


人間の

僕を殺して、殺して

僕が矯正(なおる)まで

僕が君をもう一度愛せるかもしれないから

殺して


しあわせな朱色

いつか思い出せなくなる

僕を突き動かしてくれる

約束でもあったら

よかったのにな


空っぽで人間で

意味のない

僕を愛して、愛して

僕がもういいよって言うまででいいから

愛して