無題
作詞 てぇ
あの時の言葉の残像が今も息を続けている
夜の暗い部屋で目を凝らす、そこに佇んでいる私の恐怖
生まれながらに尾を引いてきた数なる疑問を育て
あぁ、私の大切な人達さえ喰い散らかしてしまったんだ
孤独と郷愁のとある電車
星が砕けて誰かを底へ堕とした
期待と後悔と果てなき無知への落下と
そこにある日常
深淵を覗いた
けれど深淵はそこには無く
鏡を壊し響いた
悲鳴と同じ数だけ喜びが溢れて
世界は今日も世界を知ろうとしないまま
いつか私は私を覗いていた
世界はまだ本当の私に気付いていない
天秤が傾く最後の一秒にきっと私は気付く
執着は育て朽ちて壊れ呪いとなり
あなたのその際限ない優しさが今、猫を殺した
深淵を覗いた
けれど深淵はそこには無く
鏡を壊し響いた
悲鳴と同じ数だけ喜びが溢れて
世界は今日も世界を知ろうとしないまま
いつか私は私を覗いていた
深淵を覗いた
けれど覗かれていたのは私だった
鏡は影を壊し響く
「悲鳴」 悲鳴だけが確かに此処に
もう喜びは世界に赦されない
いつか私が私を覗くまで
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