眠い
歯車組み込まれた僕と君は ようやくこの世界にも慣れたみたいだ アルゴリズムは完璧に覚えている 思い出せないのはゴール地点だけ 午前二時半 駅前で待ち合わせた 人目を憚り どちらからともなく手を繋いだ サイレンを恐れ 機械に怯えて歩く やがて夜は明けるというのに 目が覚めたら自分の部屋 痺れた左足 涙のあと 悪夢はまだ続いている 歯車組み込まれた僕は一人 ようやくこの世界にも慣れたみたいだ パスワードは鮮明に覚えている 終わりへと続く近道 嫌いな道へと