月
作詞 明煌羅
「今夜は 月が 綺麗だね」と
呟いた あなたの 横顔
何故か とても 切なくて
とても 悲しげ だった
艶やかな 上弦の月
朧気な 光を 地に 残して
伏せた瞳と 風に揺れる髪に
溶け込んで しまいそうなくらい
儚く
まだ 深い 闇の 中で ほら
抱きしめて
凍てつくような 寒さ
溶かして いくように
「月が 綺麗だね」と
あなたに 囁き返す
この 細やかな 願い事も
いつか 忘れるのかな
「今夜は 少し 曇ってるね」と
呟いた あなたの 横顔
何故か とても 切なくて
とても 悲しげ だった
また ひとつ 変わらないで
涙が 頬を 濡らしていく
伏せた瞳と 風に靡く髪に
溶け込んで しまいそうなくらい
静かに
まだ 深い 闇の 中で ほら
抱きしめて
凍てつくような 心
溶かして いくように
桜 薄く染まり
舞う 花びらに
今宵を あずけて
空を 仰いだ
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