何百年前かの たばこの銘柄を見つけました 掠れた文字を 指先すらも おぼつかない勢いで 残り香が 汚れた空に散っていって またあなたを思い出しました ねぇ余所見して ねぇ聞かないで 夜ふかしさんなのも 一緒なのだから ねぇ目を開けて ねぇ傍に居て もう届かない 届きはしない 私の隣にはあなたが居たことを ずっと 最後まで