花葬
作詞 くらげのしっぽ
灰色のページに
「お悔やみ申し上げます」の文字
並べて整理された人生
やけに簡単に見えるな
あたしの初めから終わりまで
生と死のその前に
あたしの前にそびえ立っていた
隣にあった
あなたがいないとしたら
あたしは泣くのだろうかなんて
心に穴が開いただけだ
世界は変わりはしない
花を手向けてほしいと言った
夢見がちだなって笑った
綺麗に飾って 去った
あなたを思うよ
ささくれて大きな手のひら
綻んだ様な 笑い顔
力強くあたしを突き放した
やけに小さく見えた背中
あたしがいないとしたら
あなたは泣くのだろうな 今
残されたものの重さを
受け入れる準備をしよう
花を手向けてほしいと言った
似合わないな そんな顔
綺麗に飾って送るから
その頬を色付かせて
花はいつか種を生むだろう
種はまた芽吹くだろう
そうやって命を 命は
繋がっていく
花を手向けてほしいと言った
あなたとあたしを繋ぐ糸
二度めのさよならはないよ
忘れもしない あの景色が
心に宿るから
あなたを思うよ
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