ある夏の日のこと
作詞 noeru hutaba
車窓から見た景色
どれもありふれた街並みのはず
セピア色に映るこの瞳は
どんな綺麗な風景さえも
悲しみに染めるんだ
乳母車ひいたお母さん
子供の手を取るお父さん
路地裏でキスをするカップル
彼氏ができたって喜ぶ友達
なにもかもこの瞳では憎しみに変わってくよ
たしかそうだな、自分の親でさえ
その日常的な幸せを恨んだりしたっけな
なにを欲しがっていた?
なにを望んでいた?
ただあなたがまたこの手を取ってくれる
それだけを夢見て
毎日毎日心のおもりと過ごしてきたっけな
もう今私には到底わからないわけで
思い出したくもないんだ
どんな景色が広がっていたかなんて
どんな気持ちで愛を望んでいたかなんて
夏風がぼーっと景色を見つめる頬を
すり抜けて行くよ
次の駅へ、次の駅まで
|