パパとママが愛しあって、そして僕が生まれた運命の日

何も知らない真っ白の僕は、ママの願いをただ、聞き続けた

人には優しく、いつも元気に、イジメはするな、困ったら笑え

「きっとこれが答えなんだ」そう信じて

僕は育つ、何も知らずに。無邪気に笑う、子どものまま

嘘はつくな、宿題をしろ、プレゼントのためにいい子でいろ

汚れたものを知らないまま、僕は大人になっていく


大人の階段上る僕に、ママ以外の誰かはそっとつぶやく

大人と子どもの狭間を生きる、僕はマージナルマン、誰が名付けた？

自分を大事に、駄々をこねるな、簡単に泣くな、反抗するな

大人は勝手だいつでも。届かぬ叫び

涙の夜、悲しみの朝、全てを背負って、地球は周る

大人を信じるな、社会を憎め、握った拳は何を貫く？

僕らが吐いた言の葉は、シャボン玉のように消えてく

そして僕は大人になった。社会を生き抜くただの大人に

仕事と時間に追われる日々に、僕はどんなことを見出すのかい？

上司を敬え、寝ずに働け、命令されたら「はい」と従え

「ごめんなさい」は口癖に。何故こうなった？

同じ日々をただリピート。何てつまらない人生なんだ。

必死に働き、骨すり減らし、得たものは全て上司の手柄

僕は一体誰のため？この身を削るの？教えて。

純粋に生き、我がままに走る。その成れの果ては社会の歯車

何も見えない暗闇の中、ママ以外の声が囁いてる

「お前は十分頑張った。もう終わりにしよう・・・」