からっぽの中身
作詞 花を咥えた犬
出来るだけ優しい言葉で 1から10を伝えたかった
だからきっとあの日の少年は 傷付くだけ傷付いた
当たり前の悲しい話が 有り触れた世界は嫌だけど
だからきっとあの日の少女は あの物語に救われた
取り繕っても良い何かと悪い何かは 共存しているよ
そりゃ一つ一つもそうだけど 誰かの心と心にも
どんなふうに生きたって 正解不正解は決められない
自分も他人も空から見れば 同じような一括りで
いいよ もういいよ ほんとにもう
白けた声が あの日の風と一緒になって
からっぽの鼓膜を通り抜けて からっぽの君に届くなら
からっぽの世界がそれだけで 少しはマシに見えるから
出来るだけ優しい言葉で 1から10を伝えたかった
だけどそれじゃ伝わらない何かは 結局 迷子のままだ
当たり前の悲しい話が 有り触れた世界は嫌だけど
きっとそれがあるから多分 嬉しい時に笑えんだ
置いて行かれた気がしても 僕らが歩くのを止めただけ
種あかしのトリックは 得てしてそんなものだから
どんなふうに生きたって 君の生き方に変わりはない
自分も他人も空から見れば 同じような一括りで
そりゃ仲良くとはいかないけど 世界は僕らを乗せて回る
それに国籍とか性別とか地位とかの 違いなどなくて
いいよ もういいよ ほんとにもう
白けた声が あの日の風と一緒になって
からっぽの鼓膜を通り抜けて からっぽの君に届くなら
からっぽの世界がそれだけで 少しはマシに見えそうだ
いいよ もういいよ ほんとにもう
こんな言葉が 嫌いなそれらを切り離して
からっぽの心に繋がって からっぽの中に少しだけ
からっぽじゃない何かを残すことができるなら
それだけで僕はもう
いいよ
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