へそのおはなし
作詞 li−e
ある日ある時アイツに カエルを描かせてみた
×を○でクルッと囲んだ おへそが付いていた
本当はいらないけど なんかプックリとして
とても可愛いデベソだったので 言わないことにした
生意気を知る頃に 暗がりへ歩き出した
もしかその隅っこに 特別がある気がして
手探り五里霧中で へそのおを見つけた
そうか僕はここからかって 一人で悟ってみた
もっと先を見たい そこに帰りたい
明るさに耐えれないほど
目なんかいらないくらい
真ん中の傷跡は
その頃の僕には
何の変哲もない
ただの×と○
時は過ぎセミがまた ステージを降りて
角地の小さな太陽が 何本か枯れ出す
そして僕の中の 地軸の傾きが
ここぞとばかりに 主張を始める
この小数点以下に こだわりがあるんです
だからやさしく見守って 時々茶化してよ
もしも会えたのなら ワールドシンクロニシティー
金色だってサビるだろう 奇跡のラリルレロ
なんならもう一回 あの日に戻るかい?
明暗が分からないほど
怖いもの知らずではない
消せない傷跡は
今頃の僕には
途中であきらめなかった
人が残したサイン
カエルみたいに口を開けて 空を仰いで今を歌って
ずっと分からないのを
捜しつづけて
×や○とかじゃなく
いつかの僕になら
分かるサインを
考えておこう
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