物言わぬカベに背中を預ける
『そういえばあれはどこにしまったっけ？』
周囲の評価 体裁 存在理由…
第三者からの視線に気を取られる脳内
ダメだ 埋れてしまって見つからない
そのうちひょこっと顔を出すだろうけど 当分は見つかりそうにないなぁ
いいさ そんなことより昨日みた夢の話をしよう
『大金持ちになって一生遊んで暮らすのさ』
大人はいつも遮るように笑うんだ
そして経験に物を言わせて
一般論を羅列し始める

あぁ もう聞き飽きたよ
あぁ いつからこんなつまらなくなったんだろう
別に世間に逆らおうとか
嫌いになったとかそんなわけじゃないんだ
ただ今の世とは気が合わない
しばらく距離を置くとしよう

振り払えない 頭でっかちの理論
いたずらにソウゾウ(想像, 創造)を支配する
ヒトほど他所に影響されやすい生物はいないから
まっしろな心ほど しょうもない色に染まりやすいんだ
ヒトの一生が喜劇なのか 悲劇なのか
そんなことはゴールに着いてみないと分からない
きっとこの両眼が
これからのプロセスで見つけ出してくれるだろう

ずっと前に話した『あれ』の話
まだ覚えているかな
ついこの間見つけてきたから
話そうと思ったけど もう疲れたんだ
また今度 その話をしようか