倦怠期
作詞 冬花
あなたはあたしの言葉一つで一喜一憂し
あたしは起伏どころか微動だにせずに
それでも寂しい時に側にいて欲しいのはあなただった
でもそれだけじゃ愛し合う理由には足らなかったみたいね
確かな愛情は痛いほど感じていた
さめざめしたこの想いを憎みたくなるくらい
あなたはとてもいい人 わかっているわ
ただあたしの心が正常じゃないだけ
あなたが差し出してくれるゆるぎない愛を
期待通りの演技で答えるだけ
ただひたすらに受け止める優しい瞳
それがどんなに非道いことだとしても
そうしてなぁなぁとマンネリを繰り返して
それでもあなたは何も絶やさずにいたの
費やすものも捧げるものも何一つとて
変わりゆくものはなかった
夕闇に消えてゆく背中を見つめても
寂しさその類の感情も抱きすらせずに
闇に溶ける光 その境界線に
切なさは胸を貫いていた
怖いのは押し寄せる愛情
あたしが返しているのは偽造
一体どちらが可哀想…?
さよならを言えるほど余裕なんてないの
肩書きと言えばそれまでなんだろうけど
愛しいなんて口にしてしまえばもうそれ以上
何を意味することもないまま安堵へと
壊れていくものをただひたすらに見つめていた
それが無くなるだろうことも考えながら
こんな二人に何の意味があるのだろう
虚しくまた明日を迎える
あなたが差し出してくれるゆるぎない愛を
今日も期待通りの演技で答えるだけ
流れゆく時の中でも愛は滞って
このことを一体誰が哀しむのでしょう
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