傷跡
作詞 瞳
あぁ
またぶり返してきた
久々の痛み
せっかく忘れかけてたのに
それとともによみがえる
たくさんの記憶
いろんな味がする
甘くて
苦くて
喉が焼けるような辛さもあって
あのときからずっと
隠し続けてきた傷跡
人に見られぬように
いつもの笑顔の裏側に
だいぶ癒えてきたような気がしたけど
ふと思い出した瞬間
赤黒い血が流れ出す
急いで傷口を塞いで
ひとりじゃ塞ぎきれなくて
溢れてくるのは
魂の涙
流れる血と涙が
いつしか湖になった
あたしの裏側にある
大きな闇の源
あのときそこに沈めた
一瞬のしあわせたち
あたしにとってそれは
恐ろしいほど愛おしくて
あれが取り戻せるなら
この身体などどうなっても良いと
今まで何回思っただろう?
すべてを捨てて絶望の中で
あの幸せとともに死ねたならと
今まで何回身を投げただろう?
そのたびに苦しくなって
死が恐ろしくなって
浮かんできてしまった
どうして・・・?
傷口を塞いで自身を救うことも
血にまみれて自身を消すこともできない
こんなあたしは
こんな運命なのかな
傷跡からまだ流れる闇を眺めながら
今日も途方にくれる
明日への光が
見えないままに
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