クロと呼ばれたノラ猫の話
作詞 真栄田ヒトミ
生まれた時は真っ白だった
微かに残る母の温もり
いつからだろう もう忘れたけど
気づいた時は独りだったな
案外寂しくはなく
むしろ気楽で悪くない
ただひとつしいて言うなら
お腹いっぱい食べてみたいな
のらりくらり生きているのさ
今日も変わらず日は暮れてゆく
帰る家なんて無いんだけど
公園のドカンがなんか好きなんだ
泥にまみれて真っ黒だった
それを見た人がクロと名付けた
いつからだろう もう忘れたけど
気づいた時はもうそこにいた
誰が拾うでもなく
かといって無視するでもない
なんとなく放っておけない
雨が降ったら心配になる
気ままにのんびり生きているのさ
今夜も同じ月を眺めてる
暖かいミルクは無いんだけど
公園のドカンで丸くなっている
星を数えて黄昏れてみる
月明かりがそっと包み込む
いつからだろう 思い始めた
あの星たちの中で生きたいな
のらりくらり生きているのさ
今日も変わらず朝はやってくる
気ままにのんびり生きているのさ
明日も変わらず生きているだろう
帰る家は無いんだけど
暖かいミルクも無いんだけど
公園のドカンがなんか好きなんだ
いつか星なるのが夢なんだ
クロと呼ばれたノラ猫の話
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