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作詞 まっきいろ
決まって動くその感情に
ただもう素直に従ったらいい
抵抗は全て無駄になると知った
強い自分と弱い自分の共存状態
当たり障りのないことならば
なるべく褒めてやればいい
そうやって上手く回る回る回る
思い違いでもいいものはいい
もう起きれないよベッドの中で
そんなつまらない嘘の独り言
声にも文字にもならなかった
ただそんな雰囲気だけよぎる夜明け頃
踊れる音楽が思い出されて
私を落ち着かせている
リズムとメロディー軽やかに軽やかに
私を切なく撫でて回るよ
老いていく体を
変わっていく立場を
時に冷ややかな他人の増加を
受け止めないと生きててはいけない
ステップの後ろから当たる照明
シルエットは哀愁に縁取られる
そんな光景が浮かぶ
私が抱いた幻想
そんな気分で踊ろう
踊れなくても踊ろう
目は閉じたまま踊ろう
ただ音楽に浮かぼう二人
ただ酔って
音楽に
二人に
夜に
あの月も
目を背ける
ただ沈んで
かすんで
音楽も
二人も
この夜も
フェードアウトして
消えていく
消えていく
最後に見えるのは微笑む口の端
バッドエンドは嫌いだから
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