桜の蕾が出来る頃
あたしはふと
君のことを思い出す

小さな時に出会ったね
今日と同じ
桜が咲いている日に
君もあたしも大きくなり
互いに支え合い
悲しみを分け合い生きてきた

桜の花が開く頃
あたしはいつも
君の笑顔を思い出す

君はあたしのことずっと
励まして
強くしてくれたよね
おかげであたしは今も
笑顔でいられるんだ
落ち込む顔を君は嫌うから

桜の花は満開に
君の心も
同じくらい綺麗だった

君はある日突然に
この世から
姿を消してしまった
毎日辛かったよね
なのに君はあたしの
幸せを願い続けてくれた

桜は散ってしまっても
あたしは君が
くれた優しさを忘れない

「いつの間にか涙が
こぼれ落ちるのはどうして？
もう泣くのはやめたのに･･･」

今桜は空に舞う
あたしの頬を
涙が伝っていく

今のあたしが在るのは
君が居たから
大好きな君へ･･･

「君に出会えて良かったよ」