コタエ
作詞 Ko-Hei
「僕が生まれてからずっと持ってるこのお皿
これはいったい何のためにあるの?
お皿があってもただ悲しくなるばっかなのに
僕はなんでこれを手にしてしてしまったの?」
僕はこう「あなた」に問うた。
こんなお皿もう消してしまおうとも言った。
するとあなたはこう話し始めた。
「君が生まれてからずっと持ってるそのお皿は
「君」が「君」であるためにあるんだよ。
生まれてからずっとお皿を持ってるのは
持つ意味を探すためにあるんだよ。」
けど僕はこう言い返した。
「ならば「僕」はもう「僕」を失った。
だってお皿は割れているから。
それは「僕」が「僕」でいるのがいやだったから
独りが怖かったから。」
壊れても、壊れてもまたつなぎあわせばいい。
もっとも信頼できる真の友で。
失くしても、失くしてもまた見つければいい
君の最も大切で愛しいひとで。
最後にあなたはこう言って消えた。
まるで蜃気楼のように。
まるで僕の中に吸い込まれていくように。
「あなた」と出会えたことで僕はやっと分かった。
このお皿がある意味を、このお皿を手にした意味を。
僕はやっと見つけたんだ。僕の「心」を。
自分だけの「コタエ」を。
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