目の前を通り過ぎる赤い帽子 あからさまにひと際目立つその色に 僕の心も奪われた 君との出会いを思い出すたび 笑みを浮かべる君は 隣にいないようで 君の瞳を見つめられ 透き通る肌に触れられる それでも君はここにいない 君の心は僕(ここ)にない 思い出に浸る僕を置いて 遠くを見つめる君 笑みを浮かべる君は 僕の隣にはいない 君の存在を確認できるだけでよかったのに それでも求めた僕は馬鹿でしかない 君はもうここにいない