棘-イバラ-
作詞 夏目 寛久
絡み合うのは 同じ棘(トゲ)を持つ者
しなやかな棘(イバラ)で支え合う者達
求め合うのは同じ傷を持つ者
近づく痛みを 受け入れる者達
伸ばす指先に 癒しの温もり探す
触れる静かな鼓動は 意識し合う者達の震え
*風に揺られ 身を刺すほど
あなたの元へ行くのだろう
頼る甘え 離れぬなら
あなたを傷つけてしまう
廻り逢うのは 同じ今を見る者
薄く滲む絵の具で 明日を画く者達
透けてゆく心に 凍える孤独を隠す
伝う確かな熱は 嘘をつけない者の証
*
雨に打たれ 傷が痛めば
君の姿 探すだろう
愛しい気持ち 抑えきれずに
君を抱きしめるだろう
強く求め 惹きあうほど
棘(トゲ)は身体を貫き
やがて 朽ちてひとつになり
緋い華を 咲かすだろう
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