春風が吹く　穏やかなこの空を
雲が流れてゆく　僕等の恋　十離雨のように…


旅立ちの空は　蒼く澄んでいるはずなのに
頬に触れる冷たさは　君の指なんかじゃない

まだこの胸を描く夢は　見失っていないよ
咲き始めた梅の香　旅立ちの扉は開くから

春風が吹く　穏やかなこの空を
雲が流れてゆく　僕等の恋　十離雨のように

花風が凪ぐ　緩やかなこの坂を
君が翔けてゆく　二人の恋　通り雨のように


すれ違いの日々　手を伸ばせばすり抜ける距離
冷たさを孕む風が　僕を締め続けていた

数え切れない夜を越えて　今　傍には君がいる
心に降り続く雨の日も　君と乗り越えられたから

春風が吹く　穏やかなこの空に
虹が繋がってゆく　僕等の恋　十離雨のように

花風が凪ぐ　緩やかなこの坂で
君が待っている　二人の恋　通り雨のように


離れた十の夜　降り続いた雨
乗り越えて　今は
虹のように笑う君と…　君と、手を繋いで

春風が吹く　穏やかなこの空に
虹が繋がってゆく　僕等の恋　十離雨のように

花風が凪ぐ　緩やかなこの坂を
君と手を繋いでく　二人の愛　通り雨を越えて…