言の葉に託す想ひ川面に浮かべ まじなひは恋ひ慕ふ嘆き 笹の葉に込めた星屑の願ひ 夜空に咲いた華は夏祭りの跡 万葉の夢 紅色のあした 覗き見つめる万華鏡 震えてゆく 哀しみの果ての果てには きっと倖せが在る 散ってゆく桃の花弁 いつも鼓動逸らせる 朧の月が滲む 煙のような雨に 此の乱れ散った紅葉と山吹の吹雪 儚い罪人の頬を掠める 愛しさに揺られ揺られて そっと倖せに酔う 切なさを雪見障子の 其の下に葬れば 下弦の月が嗤ふ カラクリ仕掛けの恋を…